雪によって自然に倒れたスギ人工林

2010/09/12 16:20 に Tadayoshi Tada が投稿   [ 2011/01/25 15:26 に更新しました ]

雪によって自然に倒れたスギ人工林(2009年6月4日,撮影=多田,福島県会津美里市)

日本政府は京都議定書を履行するため,温室効果ガスの吸収源対策として森林資源の適正な管理に取り組んでいる.その管理の中核を担うのが「間伐施業」であり,温暖化対策の切り札として全国各地で実施されている.しかし,写真のように未だ間伐が実施されず,自ら倒れる木があるのも事実である.これは,採算性の問題,施業従事者の不足や高齢化,低コスト施業を阻む問題(不在村,極小林分所有・・・)によって間伐実施とならなかったためである.この喫緊の課題を地理学的にとらえるとどのような解決策が導き出せるか.一端くれ研究者として,真っ正面から挑んでみたい.この解決策に一筋の光を与えてくれるのは,森林組合であると私は確信する.

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